中国では、高級食材として知られる四大珍味の一つ。
中国では、約400年前に編纂された「農政全書」にヤマブシタケの記述があります。この文献では「猴頭(ホウトウ)」という名称で登場し、当時から食用に使われていたことが紹介されています。現在、中国では「猴頭磨iホウトウクウ)」「猴頭菌(ホウトウキン)」などとも呼ばれているようです。
「猴」は、手長猿の意味で、ヤマブシタケが乾燥すると茶系に変色し、その風貌が手長猿の頭に似ていることから、そう呼ばれているとか。「磨vは日本語で茸の意味です。
この猴頭魔ヘ、もともと中国では高級食材として、揚げ物や煮物、スープの具などに使われてきたそうです。食の中国で、フカヒレ、熊の掌、海燕の巣とともに四大珍味と呼ばれているそうですから、どれほど貴重な食材か想像がつきますね。
山伏の玉飾りに似ているから、ヤマブシタケ。
このヤマブシタケという日本名は、大正時代に植物学者の白井光太郎氏が「山伏が着る『結袈裟』の玉飾りに似ている」ということから名づけ、以来、日本ではそう呼ばれるようになったそうです。山伏とは、仏道修行のために野山に寝起きする僧のことで、服装の玉飾りと山奥に生息するヤマブシタケの風貌が重ねやすかったのでしょう。また地域によっては、その姿からハリセンボン、ウサギタケなどと呼ぶ地方もあるようです。
このヤマブシタケ、昔は日本でも広く分布していたようですが、今では一部の地域で生息する極めて珍しいキノコの一つです。ただ現在では、栽培技術が確立され、群馬や長野などで栽培され、食用でスーパーなどへ出荷されたり、加工食品となって商品化されています。
Copyright (c) Yamabishiya. All rights reserved.