数学的な論理的思考を使って、身近な問題を考えてみると……
現在の日本の数学の学習内容に関する様々な問題についても、著書の中のあ
らゆる章でふれられています。
「学力低下」が叫ばれている中、日本の学生たちが学ぶ数学の内容が、どんどん
易しくなってきているのだそうです。
諸外国に比べると、ずいぶん遅れをとっているようですが、根本的な問題は何か
ということについても、著者は鋭い視線を向け続けているようです。
いまの日本では、計算力のスピードを上げることに重点を置いているようだと、
著者は心配しています。
最近の日本の数学の問題である「結果重視」の解き方では、真の実力がつかない
と、著者は考えているようです。
答えだけわかっていても、解き方がわからなかったり、公式を覚えてあてはめる
だけのやり方だったら、いざというときに簡単に解き方を忘れてしまうのだそう
です。
それにしても、普段は数学からここまで想像力をめぐらして世の中の様々な問題
に目を向ける機会は、なかなかないような気がします。
いままで数学が苦手で、いやな思い出があったり、数学に恨みがある方も、
本書で頭をやわらかくしながら、数学への誤解を解いてくださいね。
数学的な論理的思考は、読む人を新しい世界へと案内してくれますよ。
「数学的思考法」
◇芳沢光雄/著
◇講談社
◇出版年月:2005年4月
◇ISBN:4-06-149786-3
◇735円(税込価格)
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October 28, 2006
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